形成外科手術

眼瞼下垂

眼瞼下垂手術に関してはこちらのページに詳しく記載しています。

巻き爪矯正治療

コレクティオワイヤー法による巻き爪矯正治療に関してはこちらのページに詳しく記載しています。

睫毛内反

通常先天性ですが、老人性、痙性、瘢痕性もあります。幼少児は眼瞼皮下組織の未発達のため、睫毛内反になりやすいですが、成長とともに自然治癒してくることが多いため、保存的治療(睫毛抜去と点眼など)で対処して手術を急ぐ必要はありません。睫毛内反は下眼瞼に多く生じ、羞明、流涙、充血、眼脂などの症状を呈します。症状が恒常的な場合や角膜障害が強いときには手術を考慮します。
当院では、切開法(Hotz法)を行なっています。睫毛近傍に皮膚切開し、若干の皮膚切除と眼輪筋の一部を切除後、睫毛周辺部を皮下剥離して瞼板に再固定しなおします。

黒子(ほくろ)

黒子の治療は、局所麻酔下に炭酸ガスレーザーで蒸散して除去する方法と、メスを使って切除・縫合する方法があります。前者は部位にもよりますが3~4mmの大きさまでが適応で、それ以上の大きさの場合は皺の方向に沿って紡錘状にやや長めに切除し、あるいは皮弁形成術を併用することもあります。
黒子は良性腫瘍ですが、その外観(色調や形状など)が黒子に似ていても、時に悪性皮膚腫瘍の場合があります。経験のある皮膚科・形成外科専門医が視診で明らかに悪性皮膚腫瘍を強く疑う場合や診断困難な場合には、然るべき専門病院へ紹介致します。また、悪性腫瘍の可能性が多少とも疑われる場合は、やや大きめに切除して病理検査をお勧めすることがあります。

黒子(ほくろ)以外の頻度の高い良性皮膚腫瘍・皮下腫瘍

粉瘤(表皮嚢腫)は、表皮細胞が真皮内に陥凹することにより形成される嚢腫で、内腔は角質で充満して徐々に増大していきます。時々内腔に細菌感染を生じて発赤、圧痛、あるいは排膿する場合があり、これを感染(炎症性)粉瘤と呼称します。局所麻酔下に嚢腫を外科的に摘出すれば再発することはありませんが、感染粉瘤の場合は感染・炎症の治療を優先し、2ヶ月以降に摘出術を行うのが一般的です。
脂肪腫は、皮下脂肪組織内に発生することが多く、成熟脂肪細胞から成る良性腫瘍です。時に、腫瘍組織内に間葉系細胞(血管、線維、筋系)が混在することがあります。外科的に全摘出すれば再発することはありません。
石灰化上皮腫は硬い皮内結節を特徴とする良性腫瘍で、比較的増大傾向が強いです。乳幼児では顔面に、大人では上肢に生じることが多く、毛根起源と考えられています。外科的に全摘出すれば再発はありません。
類上皮腫は、先天性に頭部・顔面・頚の皮下組織から深層にかけて生じますが、徐々に増大する過誤腫(奇形腫)のため、幼少時期になって発見されることが多い。嚢腫壁は付属器を含む皮膚全層から成り、内腔は粘液・角質・毛髪などで充満しています。外科的に嚢腫を全摘出すれば再発しません。
眼瞼黄色腫は眼瞼内側の体組織内に脂質が異常蓄積した病態で、半数以上は正脂血症で生じますが、高脂血症と関連があるものもあります。特に、正脂血症においても脂質低下剤の投与で眼瞼黄色腫は消褪しますが、長期投与が必要で、完全治癒になるかどうかは不明です。外科的治療は眼瞼変形を生じさせないように切除縫合しますが、再発の可能性がありますので、脂質低下剤の内服をしばらく続けます。
汗管腫は約2mm以下の小結節が主に眼瞼周囲に多発する、エクリン汗管の増殖する良性腫瘍です。思春期以降の女性に多く、前胸部・腋窩・陰部に限局的に生じる場合もあります。少数であれば炭酸ガスレーザーで焼灼あるいは外科的に切除しますが、下眼瞼に多発している場合は除皺術(皺取り術)に準じて可及的に切除します。
毛細血管拡張性肉芽腫は外傷およびその後の感染が引き金になって生じる、血管成分の豊富な良性腫瘍です。小児から思春期、あるいは妊娠中に発生頻度が高いとされます。腫瘍の外観は赤紫色で外的刺激により容易に出血し、腫瘍表面は潰瘍や血痂を伴うことが多く、時に二次感染を認めることもあります。高齢者の場合、悪性腫瘍との鑑別が難しいこともあります。治療は外科的切除または電気焼灼あるいは冷凍凝固しますが、切除不十分の場合は再発します。
アクロコルドン(skin tag)は思春期以降に出現し中年以降に増加する有茎性腫瘍です。直径1-5mm程度の小型のものは頚・前胸部・腋窩。鼠径部に多発することが多く、大型のものは軟線維腫とも呼ばれています。治療は、小型のものであれば電気焼灼・冷凍凝固で、大型のものは外科的切除になります。
ガングリオンは関節嚢や腱鞘から生じる嚢腫です。10~20歳代の女性に多く生じ、好発部位は手関節や足関節周囲で、膝窩に生じるものはベーカー嚢腫と呼ばれています。診断は穿刺して、ゼリー状の内容物を吸引できれば確定できます。治療は、穿刺吸引による内容物を除去後、持続圧迫固定をします。この治療に抵抗する場合は、手術による摘出を行ないますが、この手術でも再発する可能性があります。
腫瘍摘出(保険適応)

・この他にも多数の良性皮膚腫瘍・悪性皮膚腫瘍がありますので、当院の形成外科専門医にご相談下さい。

母斑症

表皮母斑は出生時あるいは1歳以内に発症し、疣状・列序性・炎症性に分類されています。皮膚表面を削っても再発することが多いため、外科的切除が確実です。
脂腺母斑は生下時より頭部・顔面に発生することの多い、脂腺増殖を特徴とする過誤腫です。加齢と共に二次性腫瘍が発生しやすくなり、悪性腫瘍になる可能性もあるため、局所麻酔に耐えられる小中学生頃に切除することをお勧めします。

・血管腫(赤あざ)には、単純性血管腫・海綿状血管腫・苺状血管腫・蔓状血管腫・動静脈瘤などがありますが、当院では診療対象外ですので、然るべき専門病院へご紹介致します。
・太田母斑、遅発性両側対称性太田母斑、異所性蒙古斑、扁平母斑、ベッカー母斑などは、スペクトラによる治療になりますので、ご参照下さい。

皮膚外傷の創処置

皮膚の外傷により、様々な創傷(擦過傷、挫滅創、刺創、咬傷、感染創など)が生じますが、創部の状態を適切に判断して処置し、最小限の目立たない傷跡にするのが要点です。
そのためには、必要があれば患部を十分に洗浄して感染予防をはかり、異物が埋入していればそれを除去し、皮膚が明らかに壊死に陥っていれば適宜切除(デブリードマン)して、速やかな創傷治癒環境を整えてから創処置を行うことが肝要です。
また、外傷受傷後6-8時間を経過して感染が強く懸念される場合は、無理な創閉鎖はしないで死腔のない開放創として二次治癒させ、その後に生じた瘢痕を修正することもあります。尚、30歳前後以降の成人には破傷風の予防接種をすることが好ましいと考えられています。
さらに、外傷により広範な皮膚欠損が生じており、縫合すると強い皮膚緊張がかかる場合は、無理に縫合せずに局所皮弁や植皮術で欠損部を被覆するか、欠損部を一時的創傷被覆材料で閉鎖して二次的に創閉鎖を図ることも考慮します。

瘢痕(キズあと)・瘢痕拘縮(キズあとのひきつれ)

外傷や手術後の瘢痕が醜状を伴う場合、瘢痕の程度や性状あるいは時期によっても治療法が異なりますが、形成外科的処置や手術により、ある程度目立たなくさせることは可能です。
外傷や手術後の瘢痕が機能障害を伴う場合は健康保険の適用ですが、機能障害の無い軽微な場合は美容目的となるため、自費診療扱いとなります。

肥厚性瘢痕・ケロイド

肥厚性瘢痕ならびにケロイドは、特発的または外傷・炎症に続発して創傷治癒が遅延した結果生じるとされています。両者とも表面平滑、赤褐色の増殖性・隆起性病変で痛みや掻痒感を伴うことが多い点で共通しており、組織学的・生化学的にも大きな差を認めません。
肥厚性瘢痕はあくまで創傷治癒過程が遅延した状態で、その増殖は瘢痕内に留まり、自然治癒傾向を持ちますが、ケロイドは腫瘍的な性質を持ち、瘢痕の辺縁を超えて健常皮膚へ浸潤傾向があります。ケロイドの好発部位は、一般的に皮膚の緊張の強い前胸部、肩甲部、肩部、上腕部、恥骨上部、耳介、耳垂である。
ステロイドの局所注射や外用・トラニラスト内服・圧迫療法・医療用シリコンシート貼付・放射線治療などで改善しますが、基本的には治療に極めて抵抗性の疾患です。
リザベン内服(保険適用)

陥入爪・巻き爪

陥入爪とは主に足母趾の爪の側縁が皮膚に食い込んで疼痛と炎症・細菌感染を引き起こす疾患です。原因には、狭い靴の装用、誤った爪の手入れ、爪への外傷、爪白癬などがありますが、原因不明なものも少なくありません。当院での手術は健康保険が適用され、伝達麻酔下にフェノール法(患部の部分抜爪後、フェノールで爪甲側縁の爪母をフェノールで腐食します)を行います。患部が自然閉鎖するのに4~7週前後要するので、毎日自己処置をして頂き、1回/週の通院が必要です。
一方、矯正治療(形状記憶合金による矯正術)もありますが、現在当院では取り扱っておりませんのでご了承下さい。

疣贅(いぼ)・鶏眼(魚の目)

疣贅はヒューマンパポバウィルスによる感染症で、手指・足底・膝部蓋部などに好発します。外陰部や肛門周囲に生じるものは尖圭コンジロームと呼ばれています。治療方法は液体窒素による冷凍療法を2週間前後毎に消失するまで繰り返すのが一般的です。尖圭コンジロームは局所麻酔下に電気メスなどによる焼灼療法を行なうこともあります。疣贅は多発・再発しやすいため、1回の治療のみで完全な切除はできませんので、定期的な診察・治療が必要です。
鶏眼は反復する機械的刺激により反応性に生じる限局性の角質増殖です。増殖した角質の中央には角化性の核が陥入しており、この核に圧力が加わると疼痛が生じます。足変形(踵骨外反、外反扁平足、凹足、開帳足など)や、下肢脚長差・股関節および骨盤異常などによる歩行異常によって生じることが多く、原因を解除しないと再発します。治療はスピール膏などで肥厚した角質層ならびに中央部の核(角質柱)を除去します。あるいは炭酸ガスレーザーで核(角質柱)を蒸散します。再発予防には各人に適合した足底板の装用が重要です。

陥没乳頭

陥没乳頭は乳頭が乳輪表面から突出せず陥凹している状態で、先天性と後天性のものがあります。先天性が最も頻度が高く、乳頭部の乳管・周囲組織の発育不全がありますが、その成因は不明です。後天性の原因には、乳管性乳腺炎・乳房肥大・乳癌などがあり、注意を要します。整容的な苦痛と授乳障害の可能性あるいは易感染性のため、治療の対象になります。
治療は持続吸引法を優先します。乳頭を陰圧で持続吸引する器具を購入して自宅でできるだけ長時間装用すると、徐々に乳頭突出が得られますが、永続的な乳頭突出になるかどうかは個人差があります。治療に抵抗する場合は手術も考慮しますが、乳管を多少とも損傷することになるため、将来授乳する可能性のある方にはお勧めできません。授乳する可能性の無い方は、手術による乳管切断により容易に再建可能です。
この他、乳頭変形・肥大に対する形成術も行なっていますので、お気軽にご相談下さい。

耳介変形

耳介先天性変形は多様な変形(折れ耳、立ち耳、スタール耳、貝殻耳など)があり、耳介筋の異常や胎生期異常の関与が示唆されています。生後早期からの矯正治療が望まれますが、その効果も変形の程度や種類によっては不確実なものになります。不完全な矯正治療あるいは未治療による耳介先天性変形に対しては、各変形によって異なりますが、軟骨形成や耳介筋・皮膚の切除形成などの手術を行って治します。
耳垂裂(先天性および後天性)は、裂の程度や方向によって各種の局所皮弁を用いて形成術を行います。
副耳(先天性)は整容的に目立たないような単純切除(軟骨がある場合は可及的切除が必要です)を行います。
耳介瘻孔(先天性)は耳前部に瘻孔が存在することが多く、その瘻管は皮下で外耳道方向に向かって盲端で終わります。この瘻孔に感染を繰り返すと治療に難渋するため、早期に瘻管全体を切除することをお勧めします。
各種耳介変形(保険適応)

・尚、幼少児の耳介変形(小耳症や埋没耳など)に関しては、全身麻酔下で手術を行う必要があるため、然るべき専門病院へご紹介致します。

口唇・口蓋裂後の二次変形

口唇・口蓋裂の治療成績は従来に比べると格段に進歩しましたが、今なおその後の口唇・外鼻変形の修正治療を希望される方も少なくありません。
当院では局所麻酔下にできる口唇・外鼻形成術を行なっていますので、お気軽にご相談下さい。全身麻酔下に行なう必要がある場合には、然るべき専門病院へご紹介します。

腋臭(わきが)手術

腋臭(わきが)の原因は、腋毛にあるアポクリン汗腺から出る汗が細菌により分解されて、不快な臭いを引き起こします。腋臭(わきが)手術方法には多数ありますが、当院では健康保険の適応が認められている反転剪除法を採用しています。この方法は直視下にアポクリン汗腺を確実に切除できるため、最も治療効果の高いのが特徴です。実際には、局所麻酔下に腋窩の皺に沿って4~5cm程度の皮膚切開を1~2本入れて皮膚を剥離し、アポクリン汗線を目で確かめながら切除します。(この際、一緒にエクリン汗腺と毛根も切除されるため、多汗も解消されて粗毛になります。)その後、手術部位を綿花とガーゼで1週間程持続圧迫します。手術時間は約90分前後で、全抜糸まで10~14日要しますので、2週間前後の休養が必要とお考え下さい。
術後の腋窩(わきのした)の安静は重要で、最低1週間は両上肢を動かすことを極力控えて下さい。特に手を挙上したり、「万歳」の姿勢をとってはいけません。洗髪および胸から下のシャワーは術後数日から可能ですが、自分では行わずに家族や友人にしてもらって下さい。術後4・7・10・14日には必ず通院して頂き、手術部位の状態を診察・処置し、必要な自己処置の指導なども行います。その後は術後1・3・6ヶ月に定期的な診察を行います。

・腋臭は少なく多汗症の方で手術を躊躇される場合は、ボトックス注射をお勧めします。しかし、腋臭にはボトックス注射は無効と考えて下さい。詳細はボトックスの章をご覧下さい

包茎

包茎には亀頭が全く露出しない真性包茎と、亀頭を露出させることはできるが包皮が余っている仮性包茎があります。包茎は局部が不潔になりやすく、陰茎癌や早漏の原因にもなります。手術は局所麻酔下に環状切除法に準じた器械を使用しない手縫い法で行ないます。術後3回ほど通院して頂き、抜糸は2週間前後になります。創部は術後4~5日以降からシャワー可能ですが、性交は術後4週間前後控えて下さい。
当院では、基本的には仮性包茎は自費扱い、真性包茎は保険適用となります。

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