尋常性毛瘡
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尋常性毛瘡(sycosis vulgaris)
男性の頤・下顎・口囲にある硬毛に生じる、細菌性の深在性の毛包炎および毛包周囲炎です。毛孔に一致した紅斑や膿疱が多発して、繰り返し炎症症状が強く出現する傾向にあります。
髭剃り負けなどによる毛孔の微小外傷・掻破・発汗過多による角質の浸軟やステロイド外用などが誘因となり、毛孔へ黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌などが感染して毛包に炎症が生じます。時に真菌(白癬菌やカンジダなど)が感染して生じることもあります。
カミソリによる髭剃りを中止し、鋏で短く切るようにしたり、電気カミソリは間隔をあけて使用します。毛包炎に準じて抗菌薬を内服や外用を行いますが、難治なことも多いです。
執筆:2011.1