鉛筆芯肉芽腫
当院で掲載している希少難治性疾患に関する説明は、患者さん並びにご家族の皆様に参考となる情報提供であり、その検査や治療は当院では行っておりません。
また、紹介すべき病院に関しても適切な情報を持ち合わせておりません。
尚、当院では希少難治性疾患に対する医療相談は行っておりませんので、ご理解のほど宜しくお願いします。
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鉛筆芯肉芽腫 (Pencil- core granuloma)
本症は、鉛筆の芯に対する異物肉芽腫です。
鉛筆の芯が皮膚内に刺入されてから数年から数十年間は無症状で、この間に鉛筆の芯の成分であるグラファイトが組織に浸透しはじめ、これに対する異物反応が活性化して、急速に増大する肉芽が皮下に形成されます。臨床上、その色調や急速な増大傾向があることから、悪性黒色腫や悪性青色母斑との鑑別が問題になることがあります。
病理検査
黒色色素の著明な沈着を含む肉芽腫病変を認めますが、悪性化所見はありません。
検査
単純X線、超音波検査、MRIなどの検査が有用なこともあります。また、組織の元素分析(エネルギー分散型X線検出器)で、組織中に含まれる異物の元素を検出できます。
治療
外科的病変摘徐を行います。
執筆:2012.10