手足口病

本症は、エンテロウイルスであるコクサッキーA16(CA16)やエンテロウイルス71(EV71)などによる発疹症で、乳幼児(5歳以下が80%を占める)を中心として夏に流行し、四肢末端や口腔粘膜に小水疱が出現します。

潜伏期間は3-5日で、発症すると口腔粘膜や四肢末端に2-5mm程度の小水疱の発疹が出現します。すべての症状が揃わないこともあり、時に発疹が手足全体や肘・膝・臀部に出現することもあります。発症者の1/3に経度の発熱を伴うが、高熱が持続することはありません。症状が強い時期に感染力が強く、飛沫感染、糞口感染、水疱からの直接感染のいずれでも伝播する可能性があります。通常は特別な治療は必要とせず、数日から1週間程度で治癒する予後良好な疾患です。しかし、症状が回復しても24週間程度は便からウイルス排泄が続くので、感染源となりえます。このため、糞便の始末の注意と手洗いの励行は重要です。
 
口腔内の症状が強いと、疼痛のために飲食ができなくなることがあるので、脱水症に注意が必要です。
極めて稀に、EV71による無菌性髄膜炎や脳炎などの重篤な合併症を引き起こすことがあるので、「元気がない、頭痛、嘔吐、高熱が2日以上続く」などの症状が見られた場合は高次病院で治療することもあります。
尚、発熱期や口腔内の水疱、潰瘍のため摂食できない期間は出席停止となりますが、症状の安定した者は登校しても問題はありません。

執筆:2011.1

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