点状角質融解症

点状角質融解症 (pitted keratolysis)

本症は主に足底(足蹠や側縁など)の被圧迫部位に生じる、点状から小斑状の陥凹した角質欠損で、浸軟と浅在性細菌感染によって発症します。

原因

Kytococcus sedentarius、Dermatophilus congolensis、Corynebacterium、Actinomyces、 Streptomycesなどが、高温多湿の環境下(多汗、密閉、皮膚pH増加など)に増殖し、ケラチンやタンパク質分解酵素を産生して角質層を破壊して、角質の陥凹が生じます。また、同時に悪臭の元になる硫黄化合物の副産物を生じます。

臨床症状

足蹠や側縁などの加重圧迫部位に、白く浸軟した病変内に、点状・小斑状あるいは地図状に、角質の部分的欠損による陥凹が集簇・癒合して、パンチで抜いたような角質の欠損を認めます。また、癒合して1-2cmの窪みを形成することもあります。
自覚症状として、足がふやける・むける、足の臭いが気になる、靴下に黄色い汗が染みつく、足がひりひりして痛い、などの症状を訴えることが多いです。しかし、掻痒を訴えることはほとんどありません。
高温多湿の環境や気候に生じやすく、また、運動や職業柄などで足が蒸れやすいと生じやすい。特に、両足に多汗症を伴うと本症が生じることが多いとされます。

治療

通気性の悪い靴下やブーツの装用は控え、靴下も頻回に交換するすることは勿論、靴下を60℃以上の熱湯で洗濯して原因菌を殺菌すると効果があるとの報告もあります。
浅在性細菌感染症なので、抗菌薬(エリスロマイシン、クリンダマイシン、ナジフロキサシン、ムピロシンなど)の外用が有効です。
多汗症を併発しているときは、上記抗菌外用薬に加えて、制汗剤(20%塩化アルミニウム)との併用が有用です。

*尚、コリネバクテリウム菌による紅色陰癬、黄菌毛(腋窩)、点状角質融解症の3症状を伴うことが報告されている。

執筆:2014.10

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