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腸骨静脈圧迫症候群

当院で掲載している希少難治性疾患に関する説明は、患者さん並びにご家族の皆様に参考となる情報提供であり、その検査や治療は当院では行っておりません
また、紹介すべき病院に関しても適切な情報を持ち合わせておりません。
尚、当院では希少難治性疾患に対する医療相談は行っておりませんので、ご理解のほど宜しくお願いします。

腸骨静脈圧迫症候群 (Iliac vein compression syndrome; May-Thurner syndrome)

元来、左総腸骨静脈が右総腸骨動脈と交差していますが、本症はこの交差部位で右総腸骨動脈と脊柱で、左総腸骨静脈が圧排されて生じる異常の総称です。無症候のことが多いですが、左下肢の深部静脈血栓症の56%にこの症候群が認められたとの報告もあります。
左下肢の色素沈着や静脈瘤、急速な下肢の腫脹などを認めた場合は本症も考慮する必要があります。
治療は深部静脈血栓症の治療に準じます。最近では、カテーテルにて血管内血栓除去と溶解をした後に患部静脈にステントを植え込み、腸骨静脈の閉塞を解除する方法も行われています。

執筆:2012.11