小児線状苔癬

線状苔癬(Lichen striatus)

本症は乳幼児から学童にかけて多く発症し、四肢・体幹などに淡紅色調の類円形あるいは不整形の小さく平坦な皮疹が、ブラシュコラインに沿って線状配列を呈する比較的稀な疾患です。成人にも生じることがありますが稀です。約数ヶ月慢性的に病変が進行しますが、その後は徐々に症状は軽快して1年ほどで自然消退します。

原因

epigenetic mosaicismやmutation-induced mosaicismなどの仮説もありますが、詳しい原因は不明です。

症状

突然、四肢に自覚症状のない淡紅色の苔癬様あるいは光沢様小丘疹が出現しはじめ、3mm~2cm程度幅の線状配列を形成しながら数週間で症状が拡大してきます。時に掻痒や乾燥を伴うこともあります。
通常病変は単発で片側性にブラシュコラインに沿って出現します。極稀に、両側性で多発病変のこともあります。
通常は四肢に生じることが多いですが、体幹、顔面&頭頚部などにも生じることがあります。稀に1箇所のみの爪に病変が波及して、様々な爪甲変形が生じることがあります。
その後、約数ヶ月間は慢性的に病変が進行しますが、徐々に症状は軽快して1年ほどで自然消退します。自然消退しても、炎症後色素沈着や脱色素沈着がしばらく残ることがあります。

鑑別疾患

炎症性線状表皮母斑、色素失調症、線状疣贅、扁平苔癬、光沢苔癬、汗孔角化症、線状皮膚萎縮症、ダリエ病など

治療

原則的に、本症は自然治癒するので特別な治療は必要ではありません。掻痒や乾燥を伴うときは保湿剤やステロイド外用することもあります。しかし、ステロイド外用で症状がより早く改善することはありません。
爪甲に及ぶ病変は、ステロイドやタクロリムス外用で症状が改善することもあります。爪甲変形は皮膚病変よりも長く持続しますが、徐々に正常に戻ります。

執筆:2015.3

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