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ジアノッティ症候群

ジアノッティ症候群(Gianotti-Crosti症候群)
本症は生後3ヵ月頃~15歳で発症し、そのピークは1-6歳です。
四肢伸側、臀部、および顔面(特に頬)を中心に対称性に多発する、単調な常色から紅色調の充実性あるいは小水疱性の丘疹が特徴です。丘疹はしばしば融合して局面を形成することもあります。時に掻痒を伴いますが、掻痒が無い場合も多いです。
一般に、全身症状を伴わないことが多いですが、微熱やリンパ節腫大(頚部、腋窩など)を認めることもあります。皮疹は特別な治療は必要せず、3-4週間で自然に消腿します。
本症を最初に報告したGianotti氏はB型肝炎ウィルスを原因と考えましたが、現在ではこれ以外にも、Epstein-Barrウィルス、サイトメガロウィルス、コクサッキーウィルス、エコーウィルス、エンテロウィルス、パラインフルエンザウィルスなどの様々なウィルスによっても生じることがわかってきました。また、少数例ではあるが、溶連菌、マイコプラズマ、バルトネラ、ボレリア、抗酸菌などの細菌感染でも生じ、さらに種々のワクチン接種後にも起こりえます。

執筆:2011.2