老人性血管腫

老人性血管腫 (senile angiomas、cherry angiomas)

本症は、点状平坦から米粒大半球状に隆起した、鮮紅色で光沢のある血管腫で、ありふれた疾患です。初期には平坦な赤色点状の病変ですが、徐々に増大して厚さを増し、隆起してドーム状を呈するのが一般的です。
自覚症状が無く、体幹に多発することが多いですが、顔面、四肢にも生じることがあります。加齢と共に増加して高齢者によくみかけますが、20歳代でも生じることがあります。
病理組織学的には真皮乳頭下層に毛細血管の限局性の増殖がみられ、血管新生と脈管形成が関与しているのではないかと考えられています。原因不明ですが、最近の研究では、本症ではMicroRNA424の減少によりMEK1とCyclin E1蛋白が増加し、血管内皮細胞が増殖していると報告されています。一方、病変内には肥満細胞の密度が増加しているとの報告もあります。また、マスタードガス、ブロム化合物、サイクロスポリン、ブトキシエタノールなどの化学物質が、本症を誘発することも知られています。

治療

冷凍凝固、電気焼灼、IPL(光治療)、レーザー(色素、炭酸ガス、Nd-YAGなど)で、病変を破壊します。

執筆:2012.12

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