摩擦黒皮症(ナイロンタオル黒皮症)

 本症は、ナイロンタオルなどを長期間(6-10年前後)使用して、体幹の骨直上部の皮膚に特異的な褐色色素沈着を生じる色素異常症です。

原因のほとんどはナイロンタオルの慢性機械的刺激ですが、通常のタオルを強く擦る例や、ボディブラシやスポンジ、韓国アカスリなどでも生じる場合があります。
鎖骨・肋骨・肩甲骨・脊椎直上部の皮膚に、左右対称に境界明瞭な褐色~黒褐色の色素沈着が斑状あるいは帯状を呈しますが、自覚症状はありません。最近は食生活の向上により肥満気味の人が増えてきたため、骨直上部の皮膚に症状が少なくなり、上背部に淡褐色の色素沈着を認める例が増加してきています。
時に皮膚アミロイドーシスやアジソン病との鑑別が必要になることもあります。
治療はナイロンタオルの中止と、今までの擦りすぎや洗い過ぎの是正が必要です。治療希望が強い場合は、ビタミンC内服やハイドロキノン外用も考慮します。

執筆:2011.1

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