面皰母斑

面皰母斑 (Nevus comedonicus)

本症は、限局性の毛包奇形で、点状角栓の集合から成る比較的稀な母斑です。出生時あるいは幼少期から10歳代には発症することが多く、ざ瘡面皰またはざ瘡瘢痕に類似した点状角栓が集合して、片側性、列序性に配列します。孤発性が大多数ですが、稀に家族発生例もあります。
頭頸部、顔面、体幹四肢のどの部位にでも発生しますが、上半身に好発する傾向があります。通常は無症状ですが、稀に感染による排膿や有痛性嚢腫、瘻孔、瘢痕などを生じることがあります。
本症は原因不明ですが、毛包・皮脂腺に分化する中胚葉の発達不全による過誤腫説があります。また、毛包や汗腺に強く関連する表皮母斑の亜型との考え方もあります。
稀に、本症に加えて骨格系(側弯症、半椎、潜在性脊椎破裂、足変形、小指欠損、合指症、多指症)や中枢神経(癲癇、脳波異常、小脳症、横断性脊髄炎)、眼球異常(先天性白内障)、皮膚欠損(魚鱗癬、外毛根嚢腫、白斑、白髪、Sturge-Weber症候群、血管腫、基底細胞母斑)、部分性無歯症、多発性基底細胞癌などが併発する面皰母斑症候群になることがあります。

病理所見

表皮に多数の毛包の拡張及び嚢腫を認め、拡張した毛包内には層状に堆積した角質があります。また、毛包壁に未発達な皮脂腺が付着していることや、皮脂腺を欠如することもあります。

治療

外科的切除が最も有効です。整容的に手術できない場合は、炭酸ガスレーザーによる治療、レチノイン酸やサリチル酸軟膏外用、面皰圧出なども行われることがあります。

執筆:2013.2

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