毛孔性苔癬

本症は肩から上腕、あるいは上背部・大腿に左右対称に生じ、毛孔に一致して褐色~赤みがかった硬く触れる細かな丘疹(ぶつぶつ)が多数認められる、日常よく遭遇する疾患です。自覚症状は通常ありませんが、ざらざらとした感触があり、特に半袖やノースリーブなどの肌を露出する衣服を着る夏頃になると、気になって受診される女性が多いですが、男女ともに見られます。また、顔面(両頬外側)に赤みのあるザラザラした丘疹が多数生じる場合、顔面毛庖性紅斑黒皮症と呼称されていますが、同じ疾患です。

本症は小児期頃から発症しはじめ、思春期に目立ってきます。成書には、思春期を過ぎると加齢と共に自然消退すると記載されていますが、徐々に目立たなくはなってきますが完全には消失しないことが多いようです。原因不明ですが、家族性に認められることが多いため、優性遺伝が考えられています。

治療

角質を溶解させるサリチル酸ワセリンや尿素軟膏の外用(保険適応)やビタミンD3軟膏(保険適応外)などが使用されますが、その効果に満足できないこともあります。最近ではケミカルピーリング(保険適応外)が比較的効果的であり、普及しつつあります。しかし、治療を中断すると再燃する傾向があります。

さらには、レーザー脱毛照射により、毛と角質を同時に処理することができるようになり、効果をあげています。

執筆:2010.4

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