面皰

面皰(comedo)

面皰(めんぽう)は、毛孔が皮脂などにより閉塞された結果、毛孔が拡大して、周囲よりわずかに隆起した状態を指します。
開放面皰(open comedo)は、黒色から黒褐色の物質が面皰内部に見られ、これは毛孔内部に酸化した皮脂や塵埃と考えられます。一方、閉鎖面皰(closed comedo)は、毛孔に一致する黄白色調の丘疹として認められ、炎症が加わると尋常性ざ瘡を呈します。

老人性面皰
尋常性ざ瘡のない高齢男性者の眼瞼周囲や頬に、比較的大きな開放面皰が単発性に生じるものを指します。本症は中年以降の皮脂分泌亢進により生じます。
面皰(めんぽう)母斑

開放面皰および開放面皰様角栓が、片側性、列序性に配列もしくは斑状に集簇します。出生時から生じることもあるが、概ね10歳代に発症し、稀に高齢者に遅発する場合もあります。発症に性差なく、自覚症状もありません。皮疹は全身どこにでも生じうるが、顔面や前胸部などの上半身に発生することが多い。時に開放面皰に二次感染症状が生じて、その後に生じる瘻孔や瘢痕を伴うことがあります。
発生原因は、毛包の限局的奇形とされ、毛包母斑の範疇に入ると考えられていますが、異論もあります。遺伝に関しては一定の見解はありません。
病理組織所見は、表皮の陥凹や角質嚢腫が多数認められます。
治療は難渋することが多く、面皰圧出法は対症療法のため再燃しやすい。出来れば外科的切除が最も効果的であるが、全切除できない場合も多い。CO2 レーザーによる治療も行われることがあります。
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Favre-Racouchot症候群
本症は屋外従事者など紫外線暴露が多い男子高齢者に好発します。また、多喫煙も関与していると考えられています。50歳以上の6%程度に認めるとの報告もあります。
皮疹は真皮に日光弾性線維症が生じる結果、その二次的変化として眼窩周囲や額側方に黄白色丘疹が多発して、通常多数の開放性面皰が混在します。面皰母斑が表皮に首座があるのに対し、本症は真皮が病変の首座になります。

執筆:2011.5

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