汗腺腫

汗腺腫 (hidradenoma)

本症はエクリン汗器官の表皮内あるいは真皮内および分泌部汗管への分化を示す、良性で単発性の数cm以内の皮内結節あるいは嚢胞です。50歳以降の中高年に発生することが多く、全身の皮膚に生じますが、特に頭頚部と体幹に好発します。やや女性に多く発生します。 本症の腫瘍表面は概して表面平滑ですが、その外観は多彩な形状と色調を呈するために特徴的な臨床症状がなく、確定診断するためには病理組織診断が必要です。

病理所見

本症は、主にepidermoid cellとclear cellから構成され、管腔構造を示す充実性の腫瘍巣と大型の嚢胞から成る汗腺由来の良性腫瘍です。エクリン汗管への分化を示し、clear cell優位の病理特徴であれば、透明細胞汗腺腫 (Clear Cell Hidradenoma) と呼ばれます。
一方、嚢胞部が大型で、嚢胞構造が充実性部分よりも優位で、充実性部位におけるepidermoid cellの割合がclear cellよりも高い場合は、充実性嚢腫状汗腺腫 (solid-cystic hidradenoma)と呼ばれます。

治療

稀に悪性化することがあるので、外科的完全摘除が必要です。

執筆:2012.5

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