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後天性被角線維腫

当院で掲載している希少難治性疾患に関する説明は、患者さん並びにご家族の皆様に参考となる情報提供であり、その検査や治療は当院では行っておりません
また、紹介すべき病院に関しても適切な情報を持ち合わせておりません。
尚、当院では希少難治性疾患に対する医療相談は行っておりませんので、ご理解のほど宜しくお願いします。

後天性被角線維腫 (acquired fibrokeratoma)

本症は指趾背側を好発部位とする、正常色で弾性硬で表面には角化がみられ、ドーム状あるいは円筒状に突起した良性の後天性小結節です。指趾のほかにも、足底、膝蓋、手掌などにも発生します。

原因

外傷や慢性的な外的刺激が関与すると推測されていますが、本邦ではむしろ少なく、原因は不明です。

病理所見

表皮の著明な過角化を伴う肥厚と、真皮膠原線維の増生が特徴です。以下、3型に分類されます。
Type I:ドーム状で真皮膠原線維が不規則あるいは結節の長軸方向に配列し、正常組織と類似する構造を呈する。
Type II:指状に突出し、真皮膠原線維は結節長軸方向に並び、線維芽細胞や血管増生する。
Type III:扁平半球状で真皮の成分が乏しい。
また、抗XIIIa因子抗体陽性細胞が存在します。

鑑別診断

皮角、Konen腫瘍、尋常性疣贅、瘢痕的多指症などが挙げられます。

治療

外科的摘出を行います。

執筆:2012.5