副乳

副乳 (Accessory breasts、 polymastia、supernumerary breasts)

本症は、乳腺堤(腋窩~通常の乳頭~大腿内側に至る弓状の線)にみられる過剰な乳房です。
人間では、胎生6週頃に乳腺堤ができて7~9対の乳腺元基(乳腺の基)が出現しますが、胎生9週には、一対の通常の乳房を残して、その他の乳腺元基は退縮します。しかし、この過程でいくつかの遺残が残って発育したものが副乳です。
女性の5%、男性の2%が副乳を持つといわれており、決して稀ではありません。
大きさは様々で、黒子と区別できないものから乳頭や乳輪を伴うもの、年齢と共に乳腺組織が発育して、乳房として大きく膨らんでくるものもあります。時には乳汁を分泌することもあります。また、生理と関連して、しこりが大きくなったり、疼痛を伴うこともあります。
尚、稀に副乳(特に腋窩)から異所性乳癌を生じることがあるので、注意が必要です。

治療

整容的に目立つ場合や、症状があるときは外科的に副乳組織を切除します。
但し、幼少時期に不完全切除をすると、第二次性徴期に残った乳腺組織が発育してくることもあるので、理想的には、乳腺の発育が終わる12-13歳頃が望ましいとされています。

執筆:2012.9

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