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Frontal fibrosing alopecia

当院で掲載している希少難治性疾患に関する説明は、患者さん並びにご家族の皆様に参考となる情報提供であり、その検査や治療は当院では行っておりません
また、紹介すべき病院に関しても適切な情報を持ち合わせておりません。
尚、当院では希少難治性疾患に対する医療相談は行っておりませんので、ご理解のほど宜しくお願いします。

本症は前頭から側頭部の生え際に、帯状の瘢痕性脱毛を呈する稀な疾患です。原因不明ですが、毛孔性扁平苔癬の亜型とも考えられています。殆どが閉経後女性に発症することが多いですが、閉経前女性の発症も15%程度認められます。稀に男性にも生じることがあります。

臨床症状

前頭から側頭部の生え際の後退と帯状の脱毛を認めます。また、頭皮の掻痒、毛孔周囲の鱗屑と紅斑、眉毛の脱毛などを認めることがあります。

病理組織所見

毛孔性扁平苔癬と類似した所見を呈します。毛包漏斗部、峡部のリンパ球浸潤と、毛包周囲の破壊と線維化が特徴です。

治療

ステロイド外用や局注や内服、タクロリムス外用などが使用されることが多いですが、治療に抵抗することが多いです。また、フィナステリドやデュタステリドの内服も試用されて効果がある場合もあります。ヒドロキシクロロキン内服治療も試験中です。

執筆:2014.4