ボーエン様丘疹症

Bowen様丘疹症 (Bowenoid papulosis)

本症は、若年者(20-30歳代)の外陰部に好発する黒褐色の丘疹が多発したり、集簇して平坦な疣様外観を呈します。ハイリスクHPV感染症が発症に深く関与していると考えられており、特に、HPV16は全体の88%を占めるとの報告もあります。
一般的には本症は自然消褪することも多く、悪性化することは5%以下で予後は良好とされています。
また、本症は透析、白血病、ステロイド長期使用等の免疫不全状態の患者に生じやすいとの報告もあります。
組織像はBowen病と同様の組織像を示します。
治療は液体窒素による凍結療法や電気焼灼あるいはイミキモド外用を行うことが多いですが、改善しない場合や悪性化が疑われる場合は外科的切除も考慮します。
最近、子宮頸癌ワクチン(サーバリックス、ガーダシル)が我国でも使用できるようになり、これらのワクチンはHPV16/18型の持続感染や上皮内癌の発生を予防しうるので、今後これらの予防接種が男女に普及すれば、本症の減少が期待されます。
尚、本症に罹患した男性のセックスパートナーの女性は、子宮頸癌の発症に注意し、頸癌検診を定期的に行うことが勧められます。

執筆:2011.11

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