陰茎縫線嚢腫

陰茎縫線嚢腫 (median raphe cyst of the penis)

本症は陰茎腹側の正中線上に生じる嚢腫で、胎生期の尿道溝閉鎖異常により生じます。
先天性の疾患ですが、20歳代以降に増大してくることが多く、長径2cmまでの単房性嚢胞 が、外尿道口、次いで包皮小帯、包皮縫線、陰茎縫線などに好発し、近位側程頻度が少なくなります。
嚢腫の壁構造は、重層円柱上皮型が最も多く、この他にも扁平上皮型、移行上皮型、混合型があります。
鑑別疾患として、傍外尿道口嚢腫 (parameatal cyst) があります。この疾患は先天的あるいは後天的に、尿道周囲腺が閉塞して粘液貯留が生じるとされています。壁構造も扁平上皮構造の無い円柱上皮型です。
治療は、通常は無症候性のため放置してもかまいませんが、患者の整容的苦痛に対して、外科的切除も行われます。

執筆:2011.12

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