黄色苔癬

黄色苔癬(Lichen aureus)

本症は慢性色素性紫斑の範疇に属する疾患で、10-30歳代の男性に多く生じ、下肢に好発し片側性に発生することが多いですが、上肢、躯幹などにも生じることがあります。 症状は、軽度に隆起した小丘疹や点状出血の集簇や局面から成り苔癬状を呈して、出血や角質肥厚の程度から、黄金色、紅褐色、紫褐色といった様々な色調になります。 通常、自覚症状はありませんが、軽度の掻痒感を伴うこともあり、慢性に経過します。

病因

毛細血管の脆弱性や局所の循環障害、血管外漏出した赤血球の貪食処理過程の障害などが関与するとの説、無症候性尿路感染や薬剤、栄養ドリンクなどが誘因で発症するとの説もありますが、明らかな発症機序は不明です。

病理所見

真皮上層の帯状細胞浸潤、赤血球の血管外漏出で、表皮の変化はほとんどないかごく軽度です。

治療

慢性色素性紫斑と同様に、有効な治療法が少なく、一般的にはステロイド外用などで対処しますが、慢性に経過して難治です。ピメクロリムス (pimecrolimus)クリームが海外で使用されて効果あったとの報告もあります。PUVA療法も効果あることもあります。

執筆:2012.11

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