異汗性湿疹(汗疱)

手掌・足底・手指・足趾などに径1-2mm程度の細かい水ぶくれ様のぶつぶつが多発し、その症状が軽快増悪を繰り返すありふれた疾患です。透明な小水疱は薄く皮が剥ける程度のものから、掻痒のために掻きこわして浅い糜爛になったり、小水疱が多数集まり大きな水疱になって赤みや強い掻痒を生じたり、症状を繰り返すうちに皮膚が硬くなることもあり、その症状は様々です。通年性に生じますが、特に発汗の多い夏や季節の変わり目に多く見られます。

また、本症は真菌・細菌・ウィルスなどによる感染症ではないので、ヒトにうつることはありません。一見手足の白癬(水虫)と似ていることがあるため、顕微鏡で真菌検査をすれば診断は可能です。
以前はこの小水疱は汗の貯留による「あせも」と考えられて、異汗性湿疹と命名されましたが、最近では汗の貯留ではなく汗の刺激が関与しているのではないかと考えられています。原因は未だ不明ですが、金属アレルギーやアトピー素因、ストレス、多汗症、喫煙などと関連がある場合もあります。
軽症の場合は、尿素系クリーム、サリチル酸ワセリンなどの保湿剤で対処、湿疹が生じている部位にはステロイド外用を追加します。治療に抵抗する場合は、強めのステロイド外用と抗アレルギー剤の内服が有効のこともあります。
また、じくじくしている病変には亜鉛華軟膏を重ね塗りして包帯を巻くと効果的です。難治の場合は紫外線を使う光線療法などをすることがあります。

執筆:2011.1

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