高密度焦点式超音波治療法(HIFU)

高密度焦点式超音波治療法(High Intensity Focused Ultrasound:HIFU)

原理

HIFUの理論は、例えて言えば太陽光をレンズで焦点を合わせて紙を焦がすように、高エネルギーの超音波を一点に収束させて、焦点部を熱損傷させるものです。超音波の伝播速度が同じ領域においては焦点のあった部位のみが熱損傷され、それ以外の部位にはほとんど傷害を生じません。
この理論を用いて、体にメスを入れること無く、泌尿器科や婦人科、消化器外科領域の癌治療や皮下脂肪除去などにおいても応用され、高い治療効果が得られています。

当院リフトアップ用HIFU機器(UTIMS A1:Korust社製)

HIFU理論を応用した美容施術用の当該機器(UTIMS A1)においても、顔面・頚部の真皮下層~皮下組織~SMAS筋膜に届く周波数(4MHz~10MHz)の超音波を用いて、設定された焦点部位を振動させて摩擦熱エネルギーを生じさせることにより、組織を60-70℃まで加熱し、熱変性させて効果を発揮します。
焦点部位以外への組織損傷はほとんど生じないため、皮膚表面には影響を及ぼさず、疼痛も最小限に抑制できます。また、センターレスHIFU(キャビテーション現象の軽減)の新技術の導入により、従来の機器よりも更に安全性と性能が向上し、且つ疼痛も自制範囲になり、麻酔は必要としません。

適応疾患

顔面(特に両頬とフェイスライン)の弛み(手術を希望しない方)
前頚部の弛み(手術を希望しない方)
二重あご/眼瞼周囲のしわ/軽度の眉毛下垂(手術を希望しない方)

臨床的効果

HIFU施術直後より、真皮、皮下組織やSMAS筋膜に熱損傷が誘起され、熱変性による引き締め効果(即時効果)が現れ、皮膚の弛みの引き締め効果が出ます。その後1-3ヶ月経過すると、自己の創傷治癒力による結合織の修復機構が働いてコラーゲンやエラスチンの再生が盛んになり、徐々に外見上でも明瞭な引き上げ効果を認識できます。特に、両頬深部にあるSMAS筋膜を引き上げる効果が強いため、両頬外側を上方に引き上げる効果が顕著です。手術をしないで顔の弛みが改善することから「切らないフェイスリフト/リフトアップ」と言われる所以です。
最終的には半年から1年前後で成熟した瘢痕組織に置き換わり、コラーゲンの生合成も安定します。
また、顎下~前頸部にかけての弛みにも、広頚筋に作用して同様の効果があります。

施術方法

  1. 最深部のSMAS筋膜へ届いて治療できる4.5mmトランスデューサー
  2. コラーゲンが減少してたるみの原因となる真皮深層から皮下脂肪を治療できる3.0mmトランスデューサー
  3. 即効性を感じやすい皮膚表面直下や目元を治療できる1.5mmトランスデューサーを用いて、SMAS筋膜から真皮深層までの複数層の治療を行います。
    各標的部位に対して適切なトランスデューサーを選択し、治療部位へ直線状の点状照射(点と点の間隔は1.1-1.5mm)を行います。1照射(ライン)につき直線状の点状照射(10~27ヶ所)し、これを治療部位全体に1-2mm間隔で万遍無く照射(ライン)します。

具体的には

  1. 施術前に顔の脂肪や皮膚を支える靱帯(SMAS)などを触診で確認し、照射範囲を決定します。
  2. 施術部位にジェルを塗布して、UTIMSのハンドピースを患部に接触させて照射します。照射は、1照射(ライン)につき直線状の点状照射(10数カ所)し、これを患部全体に1-2mm間隔で多数回照射(ライン)します。まず深い層(4.5mm)を狙ったタイプ、ついで浅い層(3.0mm、1.5mm)を狙ったタイプで照射します。頬などは複数の層に照射を行います。施術中、多少の疼痛が生じることがありますが、自制可能です。所要時間は全顔の場合30-40分程度で終了します。
  3. 施術後、軽めの化粧をして帰宅出来ます。

※弛みは皮膚のみで生じているのではなく、筋肉や靱帯、皮下組織とその支持組織などを含めた総合的な老化現象であるため、できるだけ複数の層と広範囲の治療がリフトアップに重要です。
※皮膚表面には影響を与えないため、季節を問わず、施術が可能です。

治療回数

治療回数は原則1回で終了し、効果の持続も半年から1年程度です。従って、効果維持のためには半年から1年毎の施術が理想です。

施術前後の注意事項

  1. 施術1週間前から皮膚に負担がかからないよう注意し、皮膚の角質を剥がすような外用薬(ケミカルピーリング、レチノイン酸、グリコール酸配合ホームケア用品など)等を中止して下さい。
  2. 施術後は患部に熱損傷による炎症が生じているため、過激な運動、熱い風呂やサウナなどを1週間程度控えて下さい。また、施術後の患部の乾燥予防に保湿剤を2-3日間使用して下さい。
  3. 皮膚への負担がかかる刺激性のあるスキンケア製品(トレチノイン、ハイドロキノン、グリコール酸、スクラブ剤など)は、施術後1週間程度は控えて下さい。
  4. 遮光に注意を払い、サンスクリーン剤や帽子などで対処して下さい。

副作用

HIFU機器は設定した深さの組織を点状で非選択的に照射するため、理論的には神経や血管にも照射されることが考えられます。しかし、しびれ感(額、口囲)や皮下出血が生じることは極めて稀で、2日~6週間で自然軽快します。
施術直後に、稀に多少の発赤や腫脹が生じることがありますが、通常数時間以内に消失します。 また、照射部位にある筋肉に多少の鈍痛や違和感が生じることが時にありますが、これも2日~6週間で自然軽快します。

禁忌

治療部位に金の糸、金属インプラント、溶けないスレッド、シリコンなどの異物を埋入している方
重症のニキビや皮膚炎などがある方
ケロイド体質の方
妊娠中の方
尚、重篤な合併症(重症心疾患、重症高血圧、重症糖尿病、出血傾向、癲癇など)のある方は、施術前にご相談下さい。

施術料金

HIFUの料金はこちらです。

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